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ジェンダーレス

お世話になっております。平安会館の河本です。

うだるような暑さが続いておりますが、皆様お体お変わりなくお過ごしでしょうか?

ただでさえ疲れやすい時期の中、日々のお勤めや家事、勉強等大変お疲れ様でございます。

どうぞ合間、合間の水分補給や休憩を忘れず、体調にはくれぐれもお気を付けくださいませ。

 

さて、お葬儀のお仕事をしていますと、「最近はこの宗派が重なるな…」ということがしばしばございます。

地域によって曹洞宗が多い、真宗大谷派が多いだとかの違いももちろんあります。

 

私事ですが、ここ最近は浄土真宗本願寺派のお葬儀が続きました。

その際、一つ新たに気付いたことがございましたので、ここでご紹介いたします。

 

宗派が違いますと、お経やお葬儀の中の作法に違いがみられますが、仏教ですと必ず第二のお名前「戒名・法名」を頂きます。

「戒名」とは真宗や日蓮宗を除く宗派において仏門に入り授かるお名前のことを指し、「法名」とは主に浄土真宗本願寺派や真宗大谷派で付けられるお名前です。

 

新たに気付いたこととはこの「法名」に関することです。

真宗大谷派ですと、男性は「釋」の字を頭に合計三文字、女性は「釋尼」の字を頭に合計四文字のお名前を授かります。

その為、お位牌に書かれたお名前を見るだけでこの方は女性だな、男性だなと分かるようになっています。

 

しかし、浄土真宗本願寺派のお葬儀の際、故人様が女性の方でも「尼」という字を付けず、「釋○○」と三文字のお名前になっておりました。

 

お寺様が「尼」の字を付け忘れてしまったのでは?

と思っておりましたが、実は浄土真宗本願寺派では男性と女性の区別を付けず、法名を付けられているとのこと。

以前は、浄土真宗本願寺派でも男性と女性とで区別されていたそうですが、数年前正式に通達があり女性でも「釋〇〇」の三文字とするようになりました。

 

社会における性別での役割の線引きの撤廃、機会の平等、多様性を認めていこうという動きや議論が活発化する昨今。

お葬儀の在り方にも変化が起きていますが、宗教という側面でも変化が起きていることを実感する出来事でした。

お葬儀に関することは、多くの皆様にとって知らない事で溢れているかと思います。

そんな皆様方にとって当ブログが少しでも役立ったと感じていただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

平安会館 文十鳳凰殿

河本 粛


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