毎日飲んでいたコーヒーを、最後の日にも。
自宅から葬儀場に移動するとき、いつも母が通っていた喫茶店が見えた。
ここを通ると遠まわりのはずなのに。
「ここのコーヒー、お好きでしたから」
そんな葬祭ディレクターの気づかいに 悲しみにくれていた家族の頬が、少しだけゆるんだ。
葬儀場に到着すると、祭壇にはその喫茶店のコーヒーカップが供えてあった。
そして最期に別れ水を唇に浸すとき、用意されていたのも温かなコーヒーだった。
この日の母のためだけに、喫茶店のマスターにお願いしたそうだ。
コーヒーを飲みながらのおしゃべりが好きで、亡くなる前日も喫茶店で笑っていた母。
棺の中の母も、笑っているように見えた。
いや、きっと笑っていたと思う。
いつものコーヒーを味わいながら。
事前相談で、大切な人への想いをかたちに。
世界でひとつだけのご葬儀を。
こちらは、当社が準備しております通夜へのご弔問、葬儀へのご参列をいただいた皆様へお渡しする、返礼品を入れる袋に記載されている文章です。
もしも、どこかで見かけました際には裏面にも別の文章が記載されておりますのでご一読ください。
文十鳳凰殿 平安会館
担当 伊藤里帆
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