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仏様のお食事

少しずつ春が顔を出し始め、暖かな空気が戻ってまいりました。

2回の大寒波がございましたが、皆様無事にこの冬を越えられることが出来たでしょうか。

 

新年度を控えて少し慌ただしくなる時期だと思われます。

普段慣れないことをすると疲れがたまってしまい、なかなか回復しない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

息抜きやリラックスの方法は人によって様々ですが、香りのもので心を落ち着かせるものも一つの手かもしれません。

ディフューザー、加湿器、オイル、アロマストーンなど様々なアロマグッズがあり、用途や使用場所を使い分けることもできます。

アロマキャンドルという香りのする蝋燭は以前からアロマグッズとして使われていましたが、最近はお線香をアロマグッズの一つとして販売されている様子を見かけます。

 

 

葬儀屋としては、蝋燭もお線香もお葬儀の際になじみ深いものですので、アロマグッズとして置かれているのを見ますとなんだか不思議な気持ちになります。

しかし実は仏教では、仏様は香りを食べると考えられています。

故人様へお供えしたお線香はその煙を、そしてご飯やお茶はその湯気を召し上がっているのだと言われております。

現代人が自然由来の香りを楽しみ、リラックス効果や病状の緩和効果を得ているのと同様に、故人様も香りというものをお食事として召し上がられているのは、私たちと仏様の間にも何か近しいものを感じる気がいたします。

ご自宅の仏壇へお参りされる際は、「どうぞお召し上がりください」という気持ちでお線香やご飯等をお供えしてみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

どうぞご自愛くださいませ。

 

平安会館・文十鳳凰殿

河本


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