先日、平安会館百々斎場にてお手伝いをさせていただきました故人様は、定年してから始めたカラオケが大好きになり、長女さんご家族を誘ってカラオケボックスに行くようになったそうです。
とても几帳面で真面目な方で、ご自身の身体の不調を感じてか、大切にされていたカセットデッキとカセットテープをきちんと箱にいれて、「入院したら病室に持って来て下さい」とメモを貼って準備されていました。
「自分には厳しく、整理整頓や掃除に小まめでしたが、私や母には甘々で。」
とお話くださったひとり娘の長女様。
「みんなでカラオケ行って、帰りは父の大好きなお肉をたくさん食べに行ったものです。歳を取ってからも、唐揚げにトンカツ、焼肉。どんどん食べていました」
想い出のカラオケとカラアゲ。
あの頃のように、最期の時を過ごしていただけたら・・とご用意させていただきました。
唐揚げは喪主様行きつけのお店からお取り寄せさせていただきました。
揚げたてを持ってきていただき、快く対応いただきありがとうございました。
故人様のご兄弟も「あんたの一番好きな唐揚げきたよ!嬉しいねぇ。」と涙されながらお棺の中へ。
お手元にはしっかりとお花のマイクも一緒に。
彼の地でもマイク片手に皆様に美声を披露してくださいね。
平安会館 文十鳳凰殿 家族葬の結家
井手 和美