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亡くなるということ

いつもお世話になっております。立春とは名ばかりの寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

先日お手伝いいたしましたご葬儀で、お寺様がおっしゃっていたお話を少しご紹介させていただきます。

 


故人様が亡くなってから、お身体に触れた方はいらっしゃいますか。
昔は、遠い親戚の方でも近所の方でも、訃報があると故人様がお棺に入られる前にお参りに行き、そのお身体に触れたものです。

触ると、初めは「こわい」と感じます。しかし、触ることによって亡くなるということがどういうことか、学ぶことができました。

今はお柩の中で眠っていらっしゃいますので、お棺のふたをあけて、最後のお別れのとき、故人様に触ってください。
「つめたい」や「こわい」と感じるかと思いますが、どうか触れてください。
亡くなるということがどういうことか、それが故人様から教えていただける、最後の教えです。


 

大切な方の最期は、悲しく辛い出来事ばかりではないと、命の重みについて改めて考えるきっかけになるご法話でした。

ご葬儀を通して、ご遺族様が少しでも前を向くきっかけを作ることができるよう、これからも日々お手伝いしてまいります。

平安会館 文十鳳凰殿

担当 川井 沙織


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