本日は日頃、お式のお手伝いをしておりますなかで感じたことをご紹介いたします。
通夜の日までは明るく振るまわれていても、葬儀でお寺様のお勤めが終わると、目に涙を浮かべていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。
亡くなってすぐは目まぐるしく事が進み、亡くなったという事実に対しての実感が湧かなかったり、「なんとか無事に葬儀を終えなければならない」という責任感から、気丈に振るまわれていたりするのではないでしょうか。
しかし、お花をお柩の中に手向けていただくお別れの時間になると、ご家族様の瞳にたまった涙が頬を伝い…。
お手伝いをさせていただいている身ながら、心が苦しくなってしまうときもあります。
お柩がたくさんのお花で彩られたころ、事前にお話を伺っていた、故人様がお好きだった食べ物をご用意させていただくことがあります。
ご用意させていただいたお品をお持ちすると、それまで涙でいっぱいだった方の表情がほころばれ…。
「○○の大好きな△△だよ!よかったね!」などのお声を故人様へかけながら、お花と共に、お柩へお品を納められます。
きっと、故人様は大切な皆様の曇った表情よりも、少しでも笑った、その素敵な表情で見送られたいはずです。
お別れというものはいつも突然で、悲しいものではありますが、少しでも「良かった」と思っていただけるお式のお手伝いができますよう、これからも精一杯努めてまいります。
まだまだ寒い日が続きますが、どうか お身体にはお気をつけてお過ごしください。
平安会館 文十鳳凰殿
担当 岩崎 あずみ
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