満開の桜に、どことなく心がウキウキしてしまうのは日本人である証拠でしょうか。
綺麗な桜景色ですが、今年も大声で「お花見行こ~~!!」とは言えませんね…。
これでもう3回目の自粛の中での、ひっそりとしたお花見。早く、桜の木の下で堂々とお花見をしたいですね。
実は、この3年の間に〈家族葬〉でお見送りをするのがほとんどとなりました。
しかし、最後にきちんとお別れをしたい方のため、〈式前焼香〉というお時間を設けることができます。こちらは、ご町内・ご友人など一般弔問客の方が〈式前焼香〉中のご都合の良い時間にお越しになり、故人様へ手を合わせることができるというものです。
先日お手伝いをさせていただいた喪主様から、このようなお話を伺いました。
「式前焼香というのは、本当によかった。今までみたいに、通夜・葬儀にたくさんの方が来られても、正直ゆっくり挨拶もできず、終わってしまう。
今回は式前焼香の時間があって、いろんな人から母について聞くことができました。家では見せない母のことや、仕事に真剣に向き合っていた母の姿を、たくさんの方から聞くことができて…。本当にありがたかったし、うれしかった。」
式前3時間ほど、代わる代わる大勢の方が来られ、途切れることがありませんでした。
そんななか、ご弔問の方お一人おひとりに丁寧にご挨拶され、休憩する間もなかったほどです。
さぞお疲れだろうと気にしていましたが、ご弔問に来られた方とお話をするごとに涙が頬をつたった後、笑顔でお話ししていらっしゃいました。
たくさんの方に愛するお母様の話をしたり、聞くことで、哀しみが少しずつですが、ほぐれていかれるようでした。
この先もずっと心に残るお話をたくさんされ、このご時世にこれだけの方が来てくださったことを、とても感謝されておりました。
皆様も、式前に大切な方をもう一度振り返るお時間を、設けてはいかがでしょうか。
平安会館 文十鳳凰殿
担当 藤原 恵美
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