皆様は〈エンディングノート〉というものをご存じですか?
先日お手伝いさせていただいたお葬儀にて、喪主様から伺ったお話です。
「父がエンディングノートを書いていたので、それに沿って葬儀をしたいです」
ご逝去されたのは、喪主様のお父様でした。
闘病中ではありましたが、それを感じさせないほど元気に過ごしていらっしゃったようでした。
しかし、容体が急変したのは一か月ほど前…。新たな治療を試みようとした矢先のことだったそうです。
突然の別れ。皆様、悲しみに暮れ、何も手に付かない状況…。
そんな皆様を救ったのが、故人様の残した〈エンディングノート〉でした。
自分の葬儀をこんなふうにやってほしい。誰を呼んでほしい。
それらが事細かに残されており、ご親族の皆様はそれに従い、連絡をされたそうです。
また、〈エンディングノート〉とは、お葬儀に関することを記しておくだけのものではありません。
式の終わり、喪主様がご挨拶の際に「父からの言葉」として、故人様からの故人奥様、お孫様たちへのメッセージを読み上げてくださいました。
病に倒れ、言葉を交わすことが難しくなるかもしれない。
最後まで素直に伝えられないかもしれない。
そんな想いで残されたのでしょう。
とても温かい言葉で、奥様への感謝の気持ち、孫たちへの期待がつづられておりました。
皆様も〈エンディングノート〉を書いてみてはいかがでしょう?
突然の別れに残された家族は悲しみのなか、決めなければならないこともたくさんあります。
大切な家族のために…。
今、自分にできることをやってみませんか?
平安会館 文十鳳凰殿
担当 伊藤 里帆
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