父らしいメッセージでした。
何度も、何度も、「ありがとう」ばかり。父らしいメッセージでした。
これを葬儀のときに流してくれ。
そう言って父が一枚のCDを渡してきた。
絶対に俺が死ぬまで聴くなよ。
と、照れながら話す父はまだ元気で、そのCDを流す時が来るなんて あの頃は想像もできなかったけれど。
一年後に、父は心筋梗塞で亡くなった。
「えー、本日は私のためにお集まりいただき・・・」
少し緊張した父の声が、葬儀場に流れはじめる。
学生時代の恩師や友人、会社の元上司や同僚、よく行く居酒屋の大将、近所の床屋さん…。
お世話になった人たちひとり一人の名前をゆっくり読み上げて、感謝の言葉が続く。
誰にでも気さくに声をかけて 挨拶や感謝を忘れなかった、父らしいサプライズだ。
最後も、家族ひとり一人に向けて 粋な言葉で締めくくられていた。
「今日はいい葬儀だった。ありがとう」
遺されたご家族へ、伝えたい想いを伝えるために。
お葬儀のこと、考え始めてみませんか。
こちらは、当社が準備しております通夜にご弔問いただいた方、葬儀にご参列いただいた皆様にお渡しする返礼品を入れる袋に記載されている文章でございます。
もしも、どこかで見かけた際には裏面にも別の文章が記載されておりますので、ご一読ください。
当社では、事前相談を行っております。
お葬儀に際しての不安、ご希望がございましたらぜひお気軽にお電話くださいませ。
文十鳳凰殿 平安会館
担当 伊藤 里帆
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