母の好きな花くらい、飾ってあげたかった。
「お母様の好きな花は何ですか?」
葬儀会社の担当者に聞かれて、ハッとした。
そういえば、私はのことを何も知らない。
好きな花も、好きな曲も、好きな言葉も。
母は、私の好きなものは何でも覚えていてくれたのに。
何も思い出せないことが悲しかった。
『ピンクの花を飾ってね。』
そんなひと言でもいい。
たったひと言でも。
どんな小さなことでもいいから聞いておきたかった。
そうすれば、ずっと私のわがままばかり聞いてくれていた母の願いを、
最期にかなえてあげられたのに。
たったひと言の願いでも、
遺された家族は、叶えることで前を向ける。
ご葬儀のこと、考えはじめてみませんか。
こちらは、通夜のご弔問・葬儀のご会葬におみえになった皆様へお渡しする返礼品を入れる袋に記載されている文章です。
何かしらの機会に手にすることがございましたら、一度読んでみてください。
そして、自分のために、家族のために、お葬儀の事を考えてみてください。
当社では、事前相談を行っております。
ご相談事がございましたら、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。
平安会館
担当 伊藤 里帆