堅実に生きた母でした
在りし日の母を偲んだ時、一番に浮かんだのは「堅実」という言葉でした。
仕事に家事に子育てにと、励んできた頑張り屋。派手な遊びはせず、食事や着る物なども贅沢することはありませんでした。
自分は多少我慢してでも、私たち子どもには何でも惜しみなく与えてくれ、習い事をはじめ、私たちがやりたいと言ったことに反対したことはありませんでした。
ただ一つ、いつも必ず「やるからにはきちんとやりなさい」と言っていたことを思い出します。真面目で真っ直ぐな母らしい言葉だったと偲んでいます。
細やかなご対応に感謝しています
もともと父が平安会館 文十鳳凰殿さんを見学し、会員になったのがきっかけで、今回こちらで母を送り出すこととなりました。
母は無理がたたって30代からリウマチを患っており、ここ6年ほどは寝たきりの状態でした。
いつかは別れが訪れると頭では分かっていても、子どもとしてはやはり先であってほしいと願うもの。その日を迎えてもまだ心が追いつかずにいました。
それでも葬儀の準備は進めなければなりません。
「小規模でも、心のこもった葬儀にしたい」そう思っていましたので、担当の伊藤様をはじめ、スタッフの方にあれこれ要望を言ってしまいましたが、どなたも素早く対応してくださいました。
葬儀というのはどうしても形式張ってしまうイメージがありましたので、スタッフの方の細やかな心配りや柔軟な対応に驚くばかりでした。教育が行き届いている、という印象を強く受けました。
また、通夜・葬儀という短い時間ではありましたが、担当の伊藤様は父とも気さくに話をしてくださいました。少々気難しい所もある父が心を開いて話している様子が、息子としては嬉しかったです。
家族葬の印象が変わりました
初めて「家族葬」という言葉を聞いた時は、正直安くて簡素なものというイメージを持っていましたが、今回、平安会館 文十鳳凰殿さんにお願いして、それがガラリと変わりました。祭壇は立派でしたし、一般葬と変わらないほど丁寧にお見送りをしていただきました。
「やるからにはきちんとやりなさい」
生前そう言っていた母にふさわしい、しっかりとした見送りができたように思っています。
別れの悲しみや慣れない葬儀で不安を感じる、私たち遺族への精神面もサポートしていただいたと感謝しています。
ご縁はこの先も…
今回、母らしいきちんとした葬儀ができ、私ども家族にとっても心のけじめをつけられた素晴らしい機会だったと感じております。
もし、その日がきたなら、父のこともお願いしたいと思っております。
遺族の心に寄り添った葬儀をご提案くださった担当の伊藤様をはじめ、平安会館 文十鳳凰殿の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。