先日、文十鳳凰殿 矢田斎場にてお葬儀のお手伝いをさせていただきました。
故人様は83歳のおばあ様。
83年の人生、故人様にとっては数多くの困難があったそうです。
海軍に所属していた自身の父親が戦死し、女家族で細々と生活をしていらっしゃったとお伺いいたしました。
時は流れ、旦那様と出会い結婚。
子供を授かったものの、不運が重なり…
5人目に生まれたお子さんが喪主様だそうです。
その後、6人目を授かりましたが、故人様の体調が安定せず大きな手術を行ったそうです。
そして今から16年ほど前、最愛の旦那様が先に旅立たれ、喪主様と2人、力を合わせてきたと伺いました。
お式のご様子です。
ご寺院様が式場に入られ、開式でございます。
皆様にもご焼香へ進んでいただき、
いよいよお別れの時…
園芸や庭いじりがお好きだったという故人様。
皆様にたくさんのお花を手向けていただきました。
そして、お好きだったとお伺いしておりました鰻とビールご準備致しました。
皆様の手で鰻をお棺へ。
ビールは末期のビールとして親族の方々よりお口元へ。
そして、皆様の手でお棺のおふたを閉じ、
ご出棺でございます。
喪主様よりの会葬礼状の中に、こんな文章がございました。
「来世、生まれ変わったら、いつの日にか再び母にめぐり逢いたいと思っています。
その時が訪れるまでしばらくのお別れですが、天上界より両親そろって私や関係する人々を見守っていてください。
私は、あなた方の子供として生まれて本当に幸せでした。」
そんな喪主様の想いの詰まった文章。
初七日法要の際、ご寺院様が「簡単に言えることではない。」そうおしゃっていました。
【家族愛】それが目に見えてわかる、素敵な親子関係だと思います。
不運が重なる人生でしたが、幸せはすぐ近くにあったのですね。
矢田斎場にてお世話になりました皆様、その後、お困りの事等はございませんでしょうか。
何かありましたら、いつでもお電話下さい。
文十鳳凰殿 平安会館 家族葬の結家
担当 伊藤里帆