寒さ厳しいながらも、晴れ晴れとした冬の日。
愛知県西尾市にございます、文十鳳凰殿 平安会館 矢田斎場にて営まれた お式についてご紹介させていただきます。
ご家族のご希望は、無宗教として宗教者を介さない式のカタチ。
故人様のお人柄が表れ出るような、そんなお式にできますよう、司会者とともに進行を考え当日を迎えました。
まず、行われたのは『想い出スライドショー』です。
故人様の生前のお写真をご家族よりお預かりし、スクリーンにて流します。
司会者のナレーションを聴きながら懐かしいお写真を見て、想い出を振り返っていただく、大切なお時間・・・
みなさま、真剣に見入ってくださいました。
次に行われたのは『四季の歌』の歌唱です。
故人様がお好きでいらした楽曲である『四季の歌』の歌詞カードをご会葬のみなさまに配らせていただき、曲に合わせていっしょに歌っていただきました。
きっと故人様も、みなさまの傍らで楽しそうに歌ってくださったことと存じます。
続いては、お孫様より故人であるおばあちゃんへ向けて、手紙をよんでいただきました。
その後、こちらもお好きでいらしたという楽曲『北国の春』を皆様にお聴きいただき、故人様をお偲びいただきました。
そして、再度、お孫様よりおばあちゃんへの手紙を披露いただきます。
手紙をよんでくださったお二人とも、おばあちゃんへの感謝と労いの言葉が深く表れており、聴いていた私たちも胸が熱くなりました。
面会を約束していた当日に旅立ってしまったのは残念ですが、おばあちゃんへ伝えたかった沢山の想いはきっと届いているはずです。
みなさまのご焼香をたまわり、遺族代表の挨拶をしていただいた後、最後に喪主様の娘様より、おばあちゃんへ向けて手紙をよんでいただきました。
おばあちゃんに髪を乾かしてもらうのが好きだったこと・・・
幼い頃、なかなか泣き止まず、あやすのが大変だったという自分のことをなんでもないように話してくれたこと・・・
自分も母になり、おばあちゃんの苦労を身にしみて感じたこと・・・
他にも沢山の想い出が語られる中、心に残った言葉があります。
「やさしくて、芯の強い、おばあちゃんのような女性になりたい」
お孫様からのこの言葉は、おばあちゃんにとって、なにより嬉しかったのではないでしょうか。
式場ロビーには、ご長寿をお祝いした表彰状を飾っておりました。
百年という年月を生き抜き、多くのお孫様、ひ孫様に恵まれ、慕われていらした故人様。
感謝と労いを込めて、御年の数のカーネーションを棺へ納めていただきました。
好きな色であるピンクのお花に囲まれ、大好きな方々に見守られ、送られた故人様。
当日のような寒い冬に差す温かい日のように、これからもみなさまを見守ってくださることでしょう。
文十鳳凰殿 平安会館 家族葬の結家
担当 古澤 杏奈