昨年、最後の寒波が愛知県に訪れる、少し前でした。大切な方を、ご夫婦同じようにお送りしたいと、寺院でのご葬儀をお手伝いさせていただきました。
前回の奥様のご葬儀は、なんと、昨年の6月のことでした。ほんの半年で同じ場所へ旅立ってしまわれたご主人様を、できるかぎり奥様のご葬儀と同じように、お送りさせていただきました。
人とのご縁を何よりも大切にされた、故人様。ご祭壇のそばには大きな叙勲額もかざられて、コロナ禍でなければ、数えきれないほど多くの方がお別れにいらしたことでしょう。
ご焼香のお時間を別に取りながら、通夜・葬儀のお時間は近しいご家族でのお送りとなりました。
ご葬儀のお読経が終わると、お花を手向けての、お別れの時間でございます。
そして、お名残は尽きませんが、頼もしいご家族様のお手により、お柩をお閉じいただきました。
6月と大きく異なったのは、空が青々と晴れていたこと。
ひょっとすると、奥様のご葬儀では、遺されたご主人様の悲しみが空にそのまま表れたのかもしれません。強い雨の中のお別れだったとお聞きしました。
「一緒に年を越せると思っていたのに。」
ご家族様のお顔は悲しみに満ちていました。しかし、「夫婦そろっているなら寂しくないか…」と、そうこぼされる言葉に、うなずくお顔も多くありました。
年の瀬に大切な方をお送りされたご家族様に、どうぞお疲れのでませんように…。
平安会館 文十鳳凰殿
担当 古橋 春奈
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