先日、愛知県碧南市にございます【文十鳳凰殿 碧南斎場】にて、お式のお手伝いをいたしました。
〈骨葬〉と呼ばれる、荼毘に付され、ご遺骨となられた故人様をお送りするお式でした。
ご家族様のお心も、まだ落ち着くはずもなく…。
「夢の中にいるのでは…?」打合せ中も、そんな想いを抱えられながら臨まれていたことと存じます。
けれども、喪主になられた奥様はしっかり事実と向き合っておられ、打合せ中もはっきりと相槌を打ってくださいました。
「そこは自分がしっかりしなきゃ。ちゃんと送ってあげなきゃ。」
それは、そうご自分に言い聞かせているようでした。大切なご主人をきちんと送ってあげたいという強い想いを、ひしひしと感じました。
故人様は、まさに自由に、ご自身の人生を歩まれてこられたそうです。そして、その人生にそっと寄り添ってこられた、ご家族様…。
奥様やお子様、お孫様、奥様のご両親を温泉など旅行へ連れて行ってくださった優しい一面もあり、“自由にさせてもらっている” という感謝をちゃんと形で返してくださった、一家の大黒柱だったそうです。
きっと、お姿がそこになくとも、共に過ごした日々と残してくださった沢山の想い出、注いでくださった目一杯の愛情が、式場中を埋め尽くしていたことでしょう。
故人様の面影がご家族様のお心を温めてくださったように存じます。
故人様への感謝の想いが、別れの悲しい気持ちを超える…。そんな瞬間もあるのでしょうね。
ご家族様には短い間でしたが、お世話になりました。大切なご縁を頂きまして、ありがとうございました。
文十鳳凰殿 碧南斎場
担当 榊原 裕子
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