当ブログにお越しくださいまして、誠にありがとうございます。
皆様におかれましては、ゴールデンウィークも明けてお仕事や学業等、日々の生活に邁進していらっしゃるかと思います。
3年ほど前から流行しました新型コロナウイルスも今月より第5類に分類されるようになりました。
出かけたくても、出かける時間があっても思い通りに過ごせぬ。
家に閉じこもり楽しみにしていたことも泣く泣く我慢を重ねた方も多いのではないでしょうか。
そんな失われた数年間を乗り越え、「今年の長期休みは充実した日々を過ごせた」
「思い出に残る期間だった」と皆様が思える連休であれば誠に幸いです。
しかし、悲しいことに思いを遂げられぬままお亡くなりになる方も多くいらっしゃいます。
特にここ数年は、施設や病院で面会も叶わない状況が続いておりましたので尚更。
「最期にどこか連れて行ってあげたかった」と悔やまれるご家族も多いです。
お別れのお手伝いをさせていただく身として、何かしてあげられることはないかと悩む毎日です。
そんな中、あるご家族の方からひとつの素敵な提案をしていただきました。
故人様は施設で亡くなられ、一度ご自宅へお帰りになりました。
通夜の日には自宅から式場へとお連れさせていただかなければなりません。
その道中、本来であればまっすぐご自宅から式場へ向かうのですが、三ヶ根山の展望台を経由して式場へと入りたいとのご希望でした。
初めお聞きした際には、どこか思い出の場所なのかと思いましたが、そうではなく。
「どこにも連れていけなかったから、ちょっと観光のつもりで連れていきたい」とのこと。
霊柩車には故人様、ドライバー、あとお二人ご乗車いただけます。
しかし、あともう一人も一緒に連れていきたいが出す車がないとのお話が出ました。
最期の大切なお時間を、誰一人欠けることなく過ごしてほしい。
そう思い、その方を私の運転する車に御同乗いただきました。
実は三ヶ根山にはプライベートで行ったことがありましたが、霧が深く展望台からの景色を眺めることが出来ませんでした。
しかし、当日は大変良いお天気で雲一つないきれいな青空が広がっていました。
展望台に着くと、期待以上の景色が広がっており、ご家族の皆様や故人様にご覧いただきしばらくのひと時を過ごしました。
道中のドライブも話が弾み、展望台では記念にお写真もお撮りしました。
ご家族からの素晴らしいご提案が最高の形で実現し、とても感動いたしました。
なにかしてあげたいという気持ちに今更遅いことなど何一つないと教えられた一日でした。
これからもより心温まるお手伝いができるよう精進してまいります。
お世話になりましたご家族の皆様も大変ありがとうございました。
どうぞご自愛くださいませ。
文十鳳凰殿 西尾幡豆斎場
担当 河本 粛
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