【仕事一筋に駆け抜けた人生、お疲れ様でした】
三十三年間、夫婦で自転車屋を営んできました。
店を始めた当時はブームの真っ只中でしたので、毎日寝る間も惜しんで働いたことを思い出します。
夫はとても真面目で負けず嫌いで、一つのことに全力投球する人でした。
沢山の自転車を売って、お客様の希望を叶えることに大きなやり甲斐と達成感を感じていたようです。
その熱意は皆様にも伝わり、六十八歳で引退した時は多くの方が集まってくださいました。
夫がこんなにもお客様に愛されていたのだと感じた瞬間でした。
初めて来店された時は学生だったお客様が、社会人になって結婚をして、子供を連れて会いに来てくださることもあり・・・
こんなに幸せな仕事や人生はなかったと思います。
私にとっても、共に働く中で沢山の方と出会えたことは人生の宝です。
夫とは四六時中一緒にいたので嫌な部分も見えてきましたが、仕事をしている姿は本当に格好よかったなあと思います。
そして、夫のおかげで四人の子供にも恵まれました。
現在はそれぞれ自立して家庭を持ち、今も私を支えてくれています。
少しばかり早いお別れでしたが、夫にとって仕事をやり遂げたということは人生を生き抜いたということ。
感謝と労いを込めて、逝く背を見送ります。
こちらは、先日【平安会館 岡崎矢作斎場】にてお葬儀のお手伝いをさせていただきました際の会葬礼状でございます。
奥様と二人三脚で自転車屋を営み、時には夫婦二人でサイクリングに出掛け・・・
故人様の人生に自転車は欠かせないものでございましたので、会館へ自転車をお持ちいただき飾らせていただきました。
ご会葬の皆さま方も自転車や、想い出の品々を見て在りし日の故人様との思い出を懐かしんでいらっしゃいました。
仲の良いご家族の皆様、沢山のお仲間が集まり、悲しみの中でも笑顔があふれる、心温まるお葬儀でございました。
平安会館 岡崎矢作斎場
伊藤 里帆
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◇平安会館
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