皆様、いかがお過ごしでしょうか。
先日、文十鳳凰殿 矢田斎場にてお葬儀のお手伝いをさせて頂きました。
故人様は一家を支えてきた大黒柱。
面倒見がよく、アニキ肌だった故人様。
仕事人間で羽振りもよく、家族だけでなく後輩たちも面倒見もよく、ごちそうするのがお好きだったそう。
そんな故人様は、ハードロックや井上陽水がお好きでしたので、式場内のBGMはご長男である喪主様からCDをお借りし、ディープ・パープルの曲を。
そして、祭壇には故人様が愛用していらっしゃったという二本のギター。
故人様はギターの他にも車を大切にしていらっしゃったそうで、娘様からは「素手で触ると本当に怒ってきた」とお伺いいたしました。
物を大切にする故人様、打合せを行った際にこんな不思議な話を伺いました。
発端は小さいお孫様が一台のスマートフォンを持ってきたことだそうです。
そのスマートフォンというのが、故人様が使用なさっていたものでした。
故人様は、入院中ずっと「ケータイは?」とスマートフォンを探したり、気にしていたそうです。
しっかりとした会話が出来る、という歳ではないお孫様。
「偶然かもしれないけど、どうして持ってきたんだろうね」と故人の奥様はそうおっしゃっていました。
娘様がそのスマートフォンを会館まで持ってきてくださったので、枕元、故人様の一番近くに置かせていただきました。
そして、開式の時刻。
故人奥様よりお灯明をお預かりし、
開式でございます。
式は進みお別れの時…
皆様の手で、お棺にお花を手向けて頂き、
お名残は尽きませんが、おふたを閉じ、ご出棺でございます。
ご長女様からお伺い致しました。
「俺は、お前たちの父親だから、何かあったら頼ってこいよ」
そう言ってくれたことは絶対に忘れない。
病気の為、身体の自由が利かなくなっても、故人様は頼れる格好良いお父さんだったのですね。
矢田斎場にてお世話になりました皆様、季節はまた一段と寒さを増しております。
そろそろ忌明けの法要なのではないでしょうか。
どうか皆様、体調等崩されませんようお気を付け下さいませ。
文十鳳凰殿 平安会館 家族葬の結家
担当 伊藤里帆