お葬儀のお手伝いをさせていただく中で、よく「お酒が好きだったから最後に柩の中に入れてあげたい」とお声をいただくことがあります。
昨今、お柩の中に入れていただく副葬品のルールがあるため、何でもかんでも好きなものを入れてあげる、ということが難しくなってきている印象です。
「お酒を小さなパックでいいから…」という言葉をいただき、お気持ちは痛いほどわかりますが、大切な故人様のお身体に何かあってはいけません。
ただ、工夫次第では入れてあげることが可能です。
例えば、出棺前に故人様のお口元に水をお運びする「末期(まつご)の水」というものがあります。
昨今はこの末期の水を、生前お好きだったお酒やお茶、コーヒーなどに替えて、そちらをお口に含ませてご出棺させていただくこともあります。
また、末期の水としてお酒を用いた後に故人様のお身体にお酒をかけてさしあげるなど、さまざまな方法でお柩にお酒を入れてさしあげることができます。
そうでなくとも、通夜から葬儀にかけて枕元にお酒をお供えさせていただいたり、故人様がお好きだったお酒を皆様で楽しまれるご家族様もいらっしゃいます。
故人様が生前お好きだったものをお柩に入れてさしあげる、ということももちろんですが、通夜は故人様のお姿がある最後の夜です。そこで、故人様を囲み、皆様で楽しまれるのも一つの形なのではないでしょうか。
平安会館 文十鳳凰殿
担当 前田 みちる
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