寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、西尾市鳥羽町の【文十鳳凰殿 西尾幡豆斎場】でお手伝いさせていただいたのは、75歳のお父様のお葬儀でした。
故人様の奥様は、とても明るいお方でした。
お子様には、喪主を務められた長男様、長女様、次男様がいらっしゃり、残されたご家族4人で支えあいながら、お葬儀の準備を進められていました。
昨今のお葬儀では珍しく、生花や篭盛がたくさんお供えされました。
左右の壁にできる限りお飾りした生花。
家族葬で生花や篭盛をご遠慮される方も増えてきましたが、たくさんのお花が供えられるとやはりその分、式場は華やかになるなと思いました。
そして、お葬儀式が始まりました。
お寺様のお勤め後は、お花でのお別れです。
お供えいただいた生花だけで、お柩の中はいっぱいになりました。
そちらのお花と一緒に、故人様がお好きだったものも、お柩の中へ入れていただきました。
煙草に、愛犬の写真、好きな食べ物に、コーヒー、そしてビールです。
ビールは「末期の水」の代わりに、綿棒に浸していただき、故人様のお口へ運んでいただきました。
コーヒーはスティックタイプの物をご準備いただきましたが、こちらだけでは飲めませんので、紙コップも一緒に入れましょうとお声をかけました。
コーヒーカップを納められればよかったのですが、火葬の都合上どうしてもできませんのでせめてもと、ご案内しました。
大切な方とのお別れは誠に辛いことではありますが、時間は過ぎて、ご出棺でございます。
最後、お柩のおふたはご親族の皆様により、お閉じいただきました。
そのまま、ご親族の方々のお手をお柩に添えていただきながら霊柩車までご誘導いたしました。
実は、ご寺院様や会館の都合で亡くなられてすぐにお通夜を行うことができませんでした。
そのため、お通夜の前日、故人様のドライアイスのお手当てをしに、ご自宅へお伺いした時です。
故人様の眠っているお布団の奥に着物タンスがありました。
奥様より「着物を出したいから、夫を少し手前にできますか?」とお願いされましたので、長男様にお手伝いいただき、故人様をご移動させていただきました。
そして、お着物を取り出される時、「お父さん、頭もとでガタガタごめんね。うるさくしてごめんね」と奥様がお声をかけると、ご親族の方々が「あなたらしくていいじゃない?」と微笑みながらおっしゃいました。
普段から、賑やかなご家族なのが見て取れる瞬間でした。
温かな雰囲気の中、お通夜・お葬儀を終えられました。
【文十鳳凰殿 西尾幡豆斎場】でお世話になりました皆様、ご自愛ください。
文十鳳凰殿 西尾幡豆斎場
担当 登地 夏生
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