少しずつ春の兆しが感じられるようになった頃、愛知県安城市にございます【平安会館 安城城南斎場】にて、大切な命のお見送りをお手伝いいたしました。
温厚で、まじめなお方でいらした故人様。7人の息子様がいらっしゃり、お式には、大勢のご親族様が参列されました。
お子様やお孫様をはじめとするご親族様より、生花や篭盛も供えられ、お柩近くに飾らせていただきました。
故人様は奧様を早くに見送られ、その後は食費を切り詰めたりして倹約しながら、息子様方を育て上げてくださったそうです。そんな若くして先立たれたご伴侶のお遺影と、故人様のお母様のお遺影を、いっしょに式場ロビーにて飾り、皆様にご覧いただきました。
甘いものが好きで、特に、コーヒー牛乳をよく飲まれていたとうかがい、大好きなコーヒー牛乳をご準備いたしました。
〈末期の儀〉として、専用の綿棒にコーヒー牛乳を浸していただき、そちらで故人様のお口元をぬらしていただきました。息子様やお孫様、ご家族様からの想いのこもったコーヒー牛乳の味は、さぞ美味しかったことでしょう…。
40代には釣りをご趣味とし、自分で釣った魚を、自分でさばいていたという故人様。60代になってからは、将棋をよく指し、デイサービスでは皆に勝ってばかりの強者だったそうです。ほかにも、ドライブやカラオケなど多くのご趣味を楽しみながら、ご家族様を大切に想い続けてくださいました。
どうか彼の地では、また好きなことを思う存分、楽しんでほしい…。そして、これまで頑張ってくれたことに感謝を込めて、両手を合わせ、ご出棺となりました。
開式前にふと生花を眺めると、紫やピンク色など、ちょうど故人様が好きだった色のお花ばかりが目に入りました。
お花の仕入れは季節によって変わりますが、ちょうど春先であったことに感謝いたしました。
今後、春の訪れを感じるたびに、このたびご縁をいただいた故人様とご家族様のことを、私も想い出すことでしょう。
大切なご縁をいただき、誠にありがとうございました。
平安会館 安城城南斎場
担当 古澤 杏奈
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