数か月程前、文十鳳凰殿 西尾中央斎場にてお葬儀のお手伝いをさせていただきました。
故人様は13人の兄弟の長女として生まれたしっかり者のお母様。
先に旅立たれた旦那様と結婚してからも内職に励み、暇さえあれば手を動かしていたのだとご長男である喪主様より伺いました。
子育てが落ち着いてからは旦那様と旅行を楽しんだり、家族の輪が子供、孫、ひ孫へと広がると皆で過ごす時間を目じりを下げて一段と嬉しそうにしていらっしゃったそうです。
そんな故人様の大きな優しさを受け取っていらっしゃったご親族の皆様。
故人様が体調を崩されてから、早く良くなるようにと各所に回ったとお伺いいたしました。
5冊にも及ぶ御朱印帳はご長女様がお母様の為にと集めて下さったもの。
杖は喪主ご夫妻が四国の金毘羅山でお母様の為にとご用意下さったものでございます。
こちらの折傘は二男様が作って下さり、大切にされていたとの事でしたのでご遺影のお写真の前に飾らせていただきました。
そして、傘の下にある布。こちらは着物の帯でございます。
この帯は、亡き旦那様が初めて奥様(故人様)へと仕立て、贈って下さった着物の帯。着物はお棺へ納めていただきました。
近づく開式の時刻。
大切な故人様へ、喪主様よりお灯明をお預かりし、献灯の儀。
お光を灯しましたら、ご寺院様が式場に入られ開式でございます。
お勤めが始まりましたら皆様にはご焼香へとお進みいただきます。
式は進み、訪れるお別れの時。
故人様の大好きなご親族皆様の手で、お花を手向けていただきます。
それから、故人様が大好きだったとお孫様からお預かりした米津ようかん。
お棺に納めていただけるようご準備をさせていただきました。
最期は皆様の手でお棺のおふたを閉じていただきます。
そして、皆様に見送られ、ご出棺でございます。
たくさんの思い出を胸に、旅立った故人様。
きっと彼の地で先に待つ旦那様に皆様にもらったたくさんの贈り物を見せ、優しい皆様と子供、孫、ひ孫と家族になれた事を喜んでいらっしゃるのではないでしょうか。
優しいお二人です。これからもご夫婦で皆様の事を見守り続けて下さる事と思います。
文十鳳凰殿 西尾中央斎場にてお世話になりました皆様、忙しい日が続いた事と思います。あれから季節も変わり随分暖かくなりましたが、季節の変わり目、体調等崩されませんようお気を付け下さいませ。
また、アンケートへのご協力、誠にありがとうございます。
当社スタッフに満点をつけていただき、大変嬉しく存じますとともに、励みとなっております。
今後も皆様のお役に立てますよう、精進して参ります。
お世話になりました皆様、何かお困りごとがあれば、いつでもお電話下さい。
西尾市
文十鳳凰殿 平安会館
担当 伊藤里帆